“なぜかわからないけどいろんなものに追われている感じがする。”
そう思うことはありませんか?
「今を生きる」とか「一瞬一瞬を大切に」とか「ていねいな暮らし」とか
言葉では簡単に言えて、理解もできるのだけど、
実際のくらしはどうか…そんな余裕が全然ない。
それは、私が看護師として、終末期の方が限りある時間を過ごし、
「今を生きる」姿を近くで看てきた私でさえ、実際の自分のくらしはひどいものでした。
ToDoリストを作ってみたり、リフレッシュしにいってみたり…
いろいろなことを試してみて、その時はよくても
日常はすぐに元に戻ってしまいました。
その原因は…最初から外に解決法を求めに行っていたからです。
そのころの私は、自分のことがよくわからないまま、外に解決法や癒しを求めていました。
現実から目を背けるかのように、外にでかけてリフレッシュ。
現実に引き戻された時のギャップに、ため息が出るほどでした。
“なんでこんなに満たされないのだろう…。”
現実の私は、家事・育児に追われ、大好きだった料理も義務のようになり
なにもしない夫にイライラ、言うことを聞いてくれない子どもにイライラ。
本当は怒りたくないのに、もっと穏やかに過ごしたいのに、できない自分が嫌でした。
「家族のために」やっているのに、なぜこんな思いをしなければならないの?と思いながらも、
そんなふうに思ってはいけない!と自己否定して、自分の感情に蓋をして過ごしました。
振り返ってみると、幼少期のころからの積み重ねで、
自己犠牲・自己否定・本当の気持ちに蓋をする、を繰り返していました。
“人生を心地よく過ごすためにはどうしたらよいか?”
まずは自分の好きだったはずの料理に対して向き合いました。
“自分の感情と向き合い、手放し、行動を変える”ことを実践し、「作り置き」に出会いました。
まとまった時間を確保し、夕方の時間の余白を創ることで心の余白が生まれ、
家族の影響を受けない時間帯に気の向くままに作る料理が自分のために使えている時間に感じ、とても楽しく感じました。
この余白こそが、心地よい人生を過ごすために必要なカギだと気づいた瞬間でした。
そのほかに、毎日過ごすおうち(空間)の片付けも「余白」という意味ではとても大事だと感じており、
整ったおうちでは、かぞくもわたしも自然と整うことを実感しています。
心地よい毎日を過ごすためには、「余白(ゆとり)」が必要です。
「時間」と「空間」と「心」の“余白(ゆとり)”を創り、「かぞく」と「わたし」を整えることで
QOL(人生の質)を高めたわたしらしい心地よい人生(日常)に。
そして、ひとりでも多くの方の心に、前向きで、幸せな“愛送り”のコミュニケーションを生み出せるように。
たとえ最期が訪れたとしても、いい人生だったと思えるように。活動を通して、実現していきたいと願っています。
nicorica* まつなが まい
松永 舞 プロフィール
看護師//料理教室主宰//コーチング//セッション
総合病院にて終末期医療に携わり緩和ケアに従事。年間何名の患者様をケア。
医療相談員として、家族・患者の相談業務をおこない、生活支援を提供する。
心・身体・暮らしに関する相談を通して、人生・命の価値観を形成する。
自身の生きづらい経験より、
2021年より、かぞくごはんの会(作り置きの会)を主宰。
感情にフォーカスしたセッション、命や時間にまつわる講座を開催。